トマスの歴史総合:富増章成

日本史と世界史の近現代をはやめに勉強しましょう!

貧富の差(階級)がよく出ます

Sさん

文化史の量が多いので、憂鬱らしいですが、

憂鬱なんて難しい字を書ける人は、文化史は大丈夫です!

 

Sくん

山川の教科書は、入試でよく当たるのでよく読みましょう。

というか、山川からほとんど出ています、そうではないときは用語集〈他社の教科書ということ〉から出てます。

教科書は、当たるんですが順番がわからなくなるので、年表と照らし合わせてみましょう。年表に、細い水性ペン(0.3mm)でいろいろ書き込むという方法もあります

(油性ペンは、きたなくなるからおすすめしません。あと手が黒くなる)。

 

Nさん

国公立にもよるのですが、

一橋大学などは、教科書の論理的な部分を説明します。

特に、「階級」「貧富の差」などの話がでてきたら、その上下関係を教科書のまんま説明して書きます。また、経済や外交の流れを理解して書きます。

 

たとえば、山川教科書のP278に、松方財政の説明がのっています。

西南戦争

→戦費のために不換紙幣の増発

国立銀行条例改正で不換紙幣になったこと

→紙幣の増加による激しいインフレーション

→インフレだと貨幣価値が低下するので、地租歳入が減る

→輸入超過で、正貨(金・銀)がなくなった

松方正義が大蔵卿になって増税により歳入を増やした

→軍事費以外の再出を削減した

→不換紙幣を処分し(紙幣の数を減らす)、デフレ政策を行った

→正貨を蓄積した

日本銀行を設立し、銀本位制が確立

というように、「こうなったからこう」みたいな因果関係を書くのが、国公立の論述です。

教科書の「AならばB」

という表現のところを抜き出して、書くわけですが、理解をしていないと全然できません。

このあたりが、私大の論述と違うところです。

私大も理解が必要ですが、字数が少ないので、深い論理に踏み込む余裕がありません。説明するという作業になります。

(正誤問題なども、理解しておかないと解けないとよく言われますが、わからなくても、暗記しておくと教科書と違うからという理由で解けたりする)。

 

一方、国立は字数が多いので、因果関係の説明(AならばB)がたくさんできます。理解するというところに重点をおきましょう。

赤本(過去問)を見て、教科書の飛び飛びでつながっている(テーマ史なのでページが飛んでいる)ところをつなげながら、解答と比較してみましょう。

教科書の論理がそのまま書かれていることに気がつくと思います。

あと、「AならばB」という因果関係が少ないところは、論述問題には出ません(たとえば、文化史の作者と作品をダラダラ書くとか)。

出るところが決まっているので、用語をそのまま使い、文をつなげていきましょう。

 

Sくん

文化史の問題集をやっていると、時間がなくなるような感じがします。

政治・経済・外交を中心に勉強して、文化史は時代の背景とのつながりを理解したら、残りは丸暗記になってきます。

一問一答で文化史だけをやるという方法もあります。

(残りの返事はまた明日)

 

うれしいワン!