慶応大学の経済学部は特別なので、とにかく早めに赤本を見ましょう。
最新の問題は、史料の時期を年表に挿入するという形式が、より難問化しています。
おそらく、北部仏印・南部仏印の史料を年表に挟み込むあの問題は、解けない問題だと思います(考えこんでしまって、順番を入れ替えたりするから、半分は運です)。
対馬、松前、薩摩の空欄は、いちかばちかで当たるという感じです。
その他は、なんとかなります。
論述は、教科書と同じフレーズをそのまま書きます。
松方幸次郎は、用語集に載っていますが、内容は問われていませんでした。
なぜか、彼が法律を学び、その法律の話から大日本帝国憲法の話にずれこみ、衆議院と貴族院の違いの論述になっていますが、教科書と同じフレーズを書く問題です。
基本的に、教科書の単語を覚えるのではなくて、「フレーズ」で覚えてそれを組み合わせて論述します(家を建築するようなイメージですかね)。
だから、
私大の論述は、その場で考えたりするわけではなくて、「教科書フレーズ」の暗記を組み合わせて思い出してつなぎ合わせるという対策がおすすめです(そもそも、入試会場で考えて、急に文がでてくるわけがない)。
2020年度には、強烈な問題が出ています。
これが「慶応の経済学部だ!」という感じです。
「ポルトガルの植民地リスボン」に下線が引いてあり、天正遣欧使節の帰り道を地図の中から選ぶというぶっ飛んだ問題です。
これは、山川出版社の教科書のオレンジ色本(B309)だったらP156に、日本史探究だったらP139に地図が載っているので、照らし合わせてください。
というのが図解されていて、リスボン→モザンビーク→ゴア→マラッカ→マカオがそのまま出ています。
こんなの、その場で考える問題ではなくて、教科書を見たもん勝ちでしょう。
「教科書に載っていることは何でも出す」ということです(これは早稲田も同じです)。
ちなみに、タゴールはキーワードではなく、「インドを訪れていた」から岡倉天心となります。なぜなら山川用語集の岡倉天心のところに「インド・欧米に旅し」と書いてあるからです。
このように、慶応大学経済学部を受ける人は、「教科書をなめるように見る」「教科書の短いフレーズを暗記する」、さらに赤本を「山川用語集」と照らし合わせるということをやりましょう(本当は6月からやるべきなのですが、もう9月なので、今日からやりましょう)。
ところで
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