トマスワンニャン:富増章成

歴史や思想を知っておくと便利です

社会主義ってなんなん?(3)

さて、哲学史においてドイツ観念論哲学の完成者ともいわれるヘーゲルが重要なわけですが、日本史とは直接的に関係ないので、くわしく知りたい人は、大学に入ってから、手前味噌ですが私の書いた哲学入門書を読んでください。

 

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で、

マルクスは、ヘーゲルの観念論的な弁証法を批判し、唯物論弁証法で説明しました。

 

唯物論とは、「物質を根本的な実在とし、心や精神を二次的、派生的な存在とみなす哲学説」です。

かんたんに言い換えれば、「この世は全部物質でできている。魂なんてないんだよーん」という感じでしょうか。

 

ちなみに、日本史で、山片蟠桃『夢の代』は無神論・無鬼論(鬼=霊魂)で出題されますが、その昔は、これは唯物論だって説明がなされていました(マルクス大好きな人が、「唯物論」って言いたかったんだと思う)。

 

★資本主義は唯物論ではないので注意しましょう(唯物論弁証法社会主義共産主義)思想とごっちゃになってわかんなくなるから)。

資本主義は、資本が生産活動の主体となっている経済体制・経済システムを意味しているだけです。「すべての存在が物質である」とか言っていません(だって、資本主義の中で霊能者や占い師がお金もらって仕事してるでしょ)。

 

さて、唯物論の立場で、弁証法を労働と歴史に応用します(ヘーゲルがもともと弁証法を歴史に応用していました)。

(つづく)