正誤問題は、誤文に注意しましょう。
たとえば、「官庁や倉庫が円形に並び、儀礼空間はもうけられていない」というような誤り選択肢は、一見すると、教科書に載っていないような気がします。
が、山川教科書のP46に
官庁のことが載っていて、
とあります。
蔭位の制の内容が誤り(子と孫)だったり、官位相当の制で「官職」と「位階」が逆だったり、「官田」が「位田」だったり、誤り選択肢は、教科書と違うことが書いてあって、誤文となっています。
山川の教科書では、P42に全部書いてあります。
墾田永年私財法は、「位階に関係なく」ではなく、教科書のP53の欄外に、「墾田の面積は身分に応じて制限され…」とあります(上の史料にも載っています)。
そして、正しい選択肢に注意ですが、「正しい選択肢は、正しいかどうか判別できないことが多い」という法則にもとづいて、「八虐」は消去法で正解にします。
このとき、「八虐」と優位者の関係が正しいからといって、これを覚えたところで、もう出題されません。
正しい選択肢で、教科書・用語集に載っていないものを覚えても、当たらないということです。
でも、「正しい」だから、ここを覚えなければいけないと思ってしまうわけです。これは正誤問題のダメな勉強法なので注意しましょう。
誤っている選択肢を教科書と照らし合わせるというのが、正誤問題の攻略法となります。