トマスワンニャン:富増章成

歴史や思想を知っておくと便利です

早稲田(文)と教科書フレーズ

2022年

早稲田(文)の正誤問題

 

山川教科書のP16〜17

弥生文化には、土器づくりの基本的な技術や打製石器・竪穴住居など、明らかに縄文文化の伝統を受け継いでいる面もある。

 

このフレーズを読んでおくと、

環状列石は縄文時代で、弥生に受け継がれてはいないことがわかります。

要するに、「受け継がれている」こととそうでないことを問う問題です。

こういうのは、教科書の文脈で理解しておかないと迷ってしまうでしょう。

 

さらに、誤文で

「これら(環状列石・盛土遺構)で日常生活が行われた」

というのがあります。

なんとなく誤りだとわかるのはよくありません。

 

これは、山川用語集のP8

環状列石の項目で大湯遺跡について書かれていて、

「大湯遺跡には二重の同心円状の配石遺構が2ヵ所あり、墓地と推定された」

とあります。

 

墓地なら日常生活で使わない感が強くなりますから、思い切って、誤りにできます。

 

このように、普通に勉強していても、早稲田の正誤問題は解けないのですが、教科書と用語集を赤本と照らし合わせることで、次回もこのレベルの細かさで出るということが予測できるわけです。

 

それで、教科書をオススメしています。

 

山陰地方の四隅突出型墳丘墓は有名です。

 

誤文に「関東地方では方形周溝墓などはなく」とありますが、

山川用語集のP12 方形周溝墓に、八王子の話が載っています。

 

教科書P15

北海道と南西諸島を除く日本列島の大部分の地域は、食料採取の段階化kら食糧生産の段階へと入った。

 

北海道は、弥生時代ではないので、進み方が違います。

方形周溝墓は弥生の墓です。

 

教科書P34

欄外に、弥生時代の墳丘にいろいろくっついて前方後円墳になったという説明が載っています。

 

教科書P23

3世紀中頃から後半になると、より大規模な前方後円墳

ここが正誤になっています。