トマスワンニャン:富増章成

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水野忠邦の株仲間解散令についての史料

天保の改革

1841年、老中水野忠邦の株仲間解散令についての史料

 近年都下十組の問屋とか申すもの、権をえ党を結び候よしにて、水戸の如き小邑(ちいさな港)さえこれらが為に嘆き候ものは夥しく候間、大小一統の患い何程にこれ有るべきや、…しかれば、十組の悲しみ万人の嘆きにはかえがたく候間、一切御止め、諸国より万物自由に都下へ漕輸(船で物を送ること)尚また自由に売り出し候わば、物価高騰の患いも一段相違致すすべきやの事

 

株仲間を解散して、自由に取引すれば、物価は下がると言っていますね。

ダメだったんですけどね。

ちなみに、1851年に株仲間の嘉永の再興令がありますが、これは、老中水野忠邦のときではありません。