基本、民衆が苦しんでいるところ、民衆が暴れるところ、権力者が抑え込むところ、あと、権力者が民衆に倒されるところが試験にでます(私がそういうのを好きなわけではありません。試験に出ているだけです)。
このような、「名もない民衆が大変なんです」みたいなところを教科書からピックアップするとよく当たります。
例をあげてみましょう。
山川の教科書P43
「国家が春に稲を貸付け、秋の収穫時に高い利息とともに徴収する出挙(公出挙)もあった」
「出挙は、もともと農民の生活維持のために豪族たちがおこなってきたものであったが、律令制下では国家の租税となり(公出挙)、その利息の稲は諸国の重要な財源となった。
目安として、教科書を読みながら、一人でブツブツと「これは、よくないですねぇ」「これは、キツイですねぇ」とか言います。
よくない感じがしたら、それは試験に出るところです。
例・「高い利息」(「これは、よくないですねぇ」)という感じです。
他のところも見てみましょう。
山川の教科書P44
「兵士の武器や食料も自弁が原則であり、家族内の有力な労働力をとられることから、民衆には大きな負担であった」(ここで、「よくないですねぇ」とブツブツ言う)。
あと、貧富の差(格差)も「よくないですねぇ」とつぶやきます。
例・P44 「身分制度は、良民と賤民にわけられ、賤民には官有の陵戸・官戸・公奴婢(官奴婢)と、私有の家人・私奴婢の五種類(五色の賤)があった」
(よくないですねぇ)
「賤民の割合は人口の数%程度と低かったが、大寺院や豪族の中には、数百人をこえる奴婢を所有したものも合った」
(リッチすぎて、人をこき使ってブラックでよくないですねぇ)。
P48
「…塔の高句麗攻撃により対外的緊張が高まった7世紀半ばに、日本海側に渟足柵・磐舟柵が設けられた」
越後(新潟県)に蝦夷を防衛するための基地をつくるなんてよくないですねぇ…
って感じですね(私がそう思っているわけではありません。試験に出るという話です)。
あと、よくなさそうなことが、P49に続くので、しっかり読んでおきましょう。
それから、赤本を同じように解いてみましょう。
もっとスゴイですよ(出題者の価値観が入ってくるから)。