富増章成:歴史総合とワンニャン

世界の中の日本を考えよう

条約改正と初期議会

条約改正と初期議会の絡みが大事ですね。

 

条約改正だけ

初期議会だけを覚えておくのではなくて、

その関連性を確認しましょう。

 

第1議会

まあまあ、みんな知ってると思います

(復習しましょう)。

 

 

第1次松方正義内閣

ヤバいんじゃないでしょうか。

 

樺山資紀の蛮勇演説で

第2議会解散して、

品川弥二郎の選挙干渉

そして、第3議会終了後に総辞職

 

第2次伊藤博文内閣

第4議会が特に重要

 

和衷協同の詔書(建艦詔書(勅))

により予算が成立。

 

以後、伊藤内閣と自由党との提携が進みます。

 

第5議会・第6議会

条約改正の話です。

 

民党の一部・立憲改進党吏党(政府の味方の方です)の国民協会などが連合して、第2次伊藤内閣を条約改正問題で攻撃します。

自由党は伊藤となかよし!

 

この伊藤を攻撃する人たちは対外硬派(連合)と呼ばれます。

強硬外交を主張する人たちです。

陸羯南の新聞『日本』の国権論にも影響を受けています。

 

↓とにかく、ここは絶対覚えましょう。

rekinet.hateblo.jp

 

この対外硬派というのは、「条約改正反対」とも表現されるので、急に何言ってんだ?ってわけわからなくなりますよね。

 

対外硬派は、対等条約実現のために、現行条約の励行(つまりそのまんま)をするというのです。

現行条約の励行とは、居留地以外での外国人の行動を厳しく制限して(実は外人はちょっとウロウロしていた)、貿易を統制するなどをすれば、外国人が「ごめんなさーい」と言ってくるだろうというのです。

 

外国人に不利益を認識させれば、対等の条約改正をしてくるはずだ、そして、もし、してこなかったら今の条約もやめてしまえ(破棄)というくらいの強い強硬論が対外硬派です。

 

いつもは、授業で、短く表現しています。

対外硬派=「こっちが強気に出て、外人が条約改正してくださいって言わせるくらいにしろ」

ここに立憲改進党が入っている(自由党は入っていない)というのは、よく正誤問題で出ますので注意しましょう。

 

まあ、政府は外人と交渉するから、保守的になりますよね。

民党は、外人と交渉するんじゃなくて、議会で政府に文句をいうわけですから、政府に攻撃的になりますよね。

 

そういうことが、教科書に延々と書いてあるわけです。

 

なんか、今の内閣と国会をアナロジー的に理解するには、重要な知識です。

将来は、これら歴史の知識を踏まえて『日本経済新聞』を読んで、未来を予測し(インフレ・デフレ、為替、土地価格、株価に注意し)、結婚とか、家のローンのこととか(賃貸もあり)、保険料などいろいろと自分の生活に応用しましょう。

 

まあ、共通テスト前なので、結婚と家のローンのことは、後回しにして、教科書レベルのことをしっかり復習しましょう。

 

まだ、間に合います!