Aくん
慶応大学の論述は、学部によって量が違いますが、やはり教科書の文章をそのまま書きます(内容が合っていればいいので、用語と意味を思い出しながらつなげます)。
たとえば、
史料で「六勝寺」とあれば、
これは、院政の話だとわかります。
そして、問が「政治形態と経済収益」(どんな政治のシステムなのか、どこからお金が入ってくるのか)について聞いているので、教科書のその部分を書けばいいわけです。
例によって、決して自分の意見を論じるとか、全然関係ないことを書いて、マス目を埋めておき、あわよくば点がもらえるとか考えてはいけません。
採点基準というのがあって、それに載っている用語と説明で部分的に点がとれるような仕組みになっているので、採点する人はAIのような感じです。
「この文章は、表現がクールだねぇ。じゃあ、2点やるか」
みたいなことは絶対にありません。
採点基準の用語とずれていたら、何を書いてもだめです。
これは、最悪、山川教科書のP87の
いつもの上皇(院)、院庁とかの話で埋めてもいいのですが、その内容が次のページに書いてあります(←誰も読まんところ)。
P88
院政は、自分の子孫の系統に皇位を継承させようとするところから始まったが、法や慣例にこだわらずに院が政治の実権を専制的に行使するようになり、そのため摂関家は院と結びつくことで勢力の衰退を盛り返そうとした。
↓
赤本見てね。これが短めにまとめられています。
後半はラクです。
荘園と知行国を書いておけばいいでしょう。
山川教科書だとP89
院の周辺に荘園の寄進が集中したばかりでなく、…
…知行国の制度や、上皇自身が国の収益を握る院分国(いんぶんこく)の制度が広まって、…院政を支える経済的基盤となった。
と思いっきり書いてあります。
赤本の答えを見て、その部分を教科書にラインマーカーします。
これを各学部、5年分やります。
ラインマーカーしたところとしてないところが、次に出るところです
(ぜんぶやないかーい!)。
この方法は、空欄問題、正誤問題などなんにでも効きますから、ムダにはなりません。とにかく、教科書の一字一句を赤本と比較するというのを、時間がある時に常にやります。
山川の教科書に載っていないものは、山川用語集です(ちょっと出る)。
山川用語集は、「山川出版社の教科書」に載っていない他社の教科書に載っている用語が入っているということです。
本来は、教科書を何冊もチェックしなければいけないわけです。
だって、大学が山川だけから出してたらヤバいから。
でも、何冊も教科書を読むのは不効率なので、山川の教科書を読んで、それに載っていないことを用語集で調べるほうが効率的ということになります。
たいへんだから、寝るにゃーん…