詳説 日本史(日B309)
P15
中国大陸では紀元前6500〜5500年頃、北の黄河流域でアワやキビなどの農耕がおこり、南の長江(揚子江)下流域でも稲作が始まり、農耕社会が成立した。
さらに紀元前6世紀頃から鉄器の使用が始まり、春秋・戦国時代には農業生産も著しく進展した。
P16
弥生文化は、水稲農耕を基礎とし、銅と錫の合金である青銅、中期以降は鉄などを用いた金属器、稲の穂摘み用具である石包丁、木材を伐採し加工するための石斧類など朝鮮半島とも共通する磨製石器、機織り技術などをともなう新しい文化である。
日本史探求(日探705)では、ちょっと内容が変わりました。
P14
注釈①
弥生時代の水稲耕作の技術が朝鮮半島南部から伝えられたことは、それと共存する各種の遺物が朝鮮半島南部のものと共通することからも確実と言える。イネは中国の長江中・下流域に起源があり、そこで生まれた水稲耕作は山東半島付近を経て朝鮮半島の西岸に至り、さらに日本列島にもたらされたと考えられる。
日B309のP17では、稲作伝来ルートが4つあったのですが、日探705では、朝鮮半島南部になっています。
日探705では、鉄器の記述も詳しくなりました。
P14
鉄器は前期末〜中期初頭に出現するが②…
注釈②