トマスワンニャン:富増章成

歴史や思想を知っておくと便利です

明治大学 己酉約定の記述問題とか

Hくん

明治大学は、早慶並みに細かくなってきました。

やはり、歴史の明治大学だからだと思います。

とにかく、教科書を掘ってくるから注意です。

 

文学部は、旧石器時代からまんべんなく古代の社会と文化まで出てます。

 

記述では、

熊沢蕃山(陽明学の人)を書けとか

定免法、田畑永代売買の禁止令(禁令)、灰吹法

を書けが出てます。

あと、順番並べ替えですね。

 

おどろいたことに、

板書していたあの

己酉(きゆう)約条と年代(1609)←己酉でキュー

を書けでした。

 

いよいよ、ヤバくなってきましたね。

なんでも書けの時代がやってきたようです。

あと、論述は短いから大丈夫。

「大名に1万石につき100石の上納を命じた」

を書けばいいだけです(教科書と内容は同じ)。

 

島津斉

書け、きましたね〜。

あと、教科書のP261 に載っている(欄外ね)

議政官

を書け、出てます。

こうなってくると

貢士(こうし)からなる下局

公議所集議院衆議院じゃないやつ

もあぶないな…。

 

木戸孝允、保安条例、禁門の変蛤御門の変)、内大臣慶喜の辞官・納地のやつね)などを書けときて、

 

とつぜん、

東海散士

佳人之奇遇

を書け、で答えです。

 

あと、史料の読み取りですね。

 

文学部でこれなので、

法学部になるともっとすごいです。

 

いやー、同じ年の商学部

己酉(きゆう)約条

を書けが、かぶっています。

明治大学すごすぎます。

教科書の史料の中身を穴埋め(空欄補充)してきます。

ぜひ赤本を見てください。

 

いやだワン!

 

たとえば、早稲田大学(文化構想学部)

これからの時代は、なんとなく学歴がありますという感じでは、生きていくのが難しいかもしれません。

「○○の技術があります」

「○○の資格があります」

みたいなことが必要でしょうね。

英語とかももちろん大切ですが、

 

動画作成技術

アニメーション系・マンガ系

声優・発声・歌唱力・作曲技術

文章作成技術

色彩検定・色彩コーディネーター

数学と経済学

論理学と分析哲学

プログラミング言語

 

など

いろいろ

理系と文科系の交差点のような

要素が求められると思います。

 

「○○大学出ました」

ではなくて、

「○○ができます」

の時代が、近未来に必ずやってくるでしょう

(ちなみに、自分はバブルの時代だったので、運良くテキトーで大丈夫でした。バブルについては、教科書のP407からをよく読んでおきましょう)。

 

その意味で、技術が学べるような学部を選んで、

自分のやりたいことが社会で実現できるようにしたいものです。

 

そこで、学部を先に選んで、

その学部の赤本(過去問)を見ます。

 

学部が決まると、日本史のどこを覚えればいいかがわかります。

大学によって、出題の仕方がぜんぜん違うので、

まず、大学と学部を決めてから、すぐに赤本を見ましょう!

(日本史の場合です。他の科目はわかりません)。

 

たとえば

早稲田の文化構想学部と決めたら、文化構想学部の赤本をやればいいわけです。

www.waseda.jp

 

文化構想学部の場合

史料をその場で読み取る「共通テスト」的な問題が1問出てます。

その他は、教科書と同じ内容です。

奈良時代から近現代

奈良時代から明治時代

・女性史

弥生時代から戦後史

(1問だけ、表をその場で読み取る問題)

 

例によって、正しいものを1つ選べは、消去法だから気をつけてね

(正しいものを選ぶのではなく、間違っているのを消して、残ったものを答えにするということ。古曽部・芝谷(こそべ・しばたに)遺跡は用語集のP11に載ってますが、知らなくてもなんとかなるでしょう)。

 

それにしても、最近の問題は、正しい選択肢も用語集から出してくれるんですね。昔は、用語集にないものが答えだったんですけどね。

かなり、悪問とよばれるものが減ってきました

(20年前の問題とかやってると教科書・用語集に載っていない悪問に出くわすから、そういうのは無視しましょう。それ、今後の試験に出ないやつですよ)。

 

まあ、赤本を見てください。

やらなくてもいいところがひと目で分かります。

 

赤本を見ない人は、全部、勉強するはめになる…。

気をつけよう。

 

大学に入ったら、並行してプログラミング(文系でもけっこうできるものが多い)、色彩検定・色彩コーディネーター、イラスト・マンガとか、英会話でもなんでもいいんですが、何かを学部の内容と紐付けて勉強できるといいですね。

 

 

教えて!郡道先生

(シモネタ注意)


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年表が抜けている件について(すいません)

水曜日の生徒さんは、

外国船の来航(大御所時代=徳川家斉

のところが抜けていると思います

(前回、松平定信とマリーアントワネットのマンガだったから)。

来週、追加します。

 

土曜日の生徒さんは、一枚、同じページがかぶっていると思うので、今週に追加します。

 


教えて!郡道先生


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貧富の差(階級)がよく出ます

Sさん

文化史の量が多いので、憂鬱らしいですが、

憂鬱なんて難しい字を書ける人は、文化史は大丈夫です!

 

Sくん

山川の教科書は、入試でよく当たるのでよく読みましょう。

というか、山川からほとんど出ています、そうではないときは用語集〈他社の教科書ということ〉から出てます。

教科書は、当たるんですが順番がわからなくなるので、年表と照らし合わせてみましょう。年表に、細い水性ペン(0.3mm)でいろいろ書き込むという方法もあります

(油性ペンは、きたなくなるからおすすめしません。あと手が黒くなる)。

 

Nさん

国公立にもよるのですが、

一橋大学などは、教科書の論理的な部分を説明します。

特に、「階級」「貧富の差」などの話がでてきたら、その上下関係を教科書のまんま説明して書きます。また、経済や外交の流れを理解して書きます。

 

たとえば、山川教科書のP278に、松方財政の説明がのっています。

西南戦争

→戦費のために不換紙幣の増発

国立銀行条例改正で不換紙幣になったこと

→紙幣の増加による激しいインフレーション

→インフレだと貨幣価値が低下するので、地租歳入が減る

→輸入超過で、正貨(金・銀)がなくなった

松方正義が大蔵卿になって増税により歳入を増やした

→軍事費以外の再出を削減した

→不換紙幣を処分し(紙幣の数を減らす)、デフレ政策を行った

→正貨を蓄積した

日本銀行を設立し、銀本位制が確立

というように、「こうなったからこう」みたいな因果関係を書くのが、国公立の論述です。

教科書の「AならばB」

という表現のところを抜き出して、書くわけですが、理解をしていないと全然できません。

このあたりが、私大の論述と違うところです。

私大も理解が必要ですが、字数が少ないので、深い論理に踏み込む余裕がありません。説明するという作業になります。

(正誤問題なども、理解しておかないと解けないとよく言われますが、わからなくても、暗記しておくと教科書と違うからという理由で解けたりする)。

 

一方、国立は字数が多いので、因果関係の説明(AならばB)がたくさんできます。理解するというところに重点をおきましょう。

赤本(過去問)を見て、教科書の飛び飛びでつながっている(テーマ史なのでページが飛んでいる)ところをつなげながら、解答と比較してみましょう。

教科書の論理がそのまま書かれていることに気がつくと思います。

あと、「AならばB」という因果関係が少ないところは、論述問題には出ません(たとえば、文化史の作者と作品をダラダラ書くとか)。

出るところが決まっているので、用語をそのまま使い、文をつなげていきましょう。

 

Sくん

文化史の問題集をやっていると、時間がなくなるような感じがします。

政治・経済・外交を中心に勉強して、文化史は時代の背景とのつながりを理解したら、残りは丸暗記になってきます。

一問一答で文化史だけをやるという方法もあります。

(残りの返事はまた明日)

 

うれしいワン!

 

「正しい選択肢を選べ」は正しいのを選んでもムダ?

Mくん

よかったですね。

山川教科書P254の欄外

オランダ人ヒュースケン

高輪東禅寺のイギリス仮公使館(東禅寺事件)

品川御殿山に建築中のイギリス公使館が高杉晋作井上馨伊藤博文に襲撃されて全勝した(イギリス公使館焼打ち事件)

なども読んでおきましょう。

 

Iさん

赤本(過去問)は、自分の受ける学部の五年くらい前までを、答えと解説を読みながら、教科書と照らし合わせます。

★このとき、テストのように解いてはいけません。

絶対に時間がなくなって、損をします。

逆に12月頃、いきなりテストみたいにやっても、やはり解けません。

 

過去問の問題を読みながら同時に答えを見て、解説を読むというだけで、問題を解いていることになります(ここが英語や国語、理系科目と違うところ)。

 

そして、自分が見たことも聞いたこともないこと(たとえば、島津久光は知っているが、藩主島津忠義は知らなかったなど)を教科書で調べます。

このとき、

正誤問題では、誤っている選択肢だけ調べます。

正しい選択肢の内容は教科書に載っていない場合が多いので、とりあえず無視します。

「正しいものを選べ」と問われて、正しいものを選ぼうとしても選べないということです(消去法ということです)。

 

こうして、赤本の解答・解説を見ながら、教科書を照らし合わせると、とんでもなく細かいことが出ていると実感できます。

自分の目で確認するので、真実がわかります。

「とんでもねぇのが出てるよぉ!」

 

そういうことを、今から知っておけば、直前で焦らずにすむので、早くやりましょう。

 

Mさん

年表がかぶっていましたか。

どうもすいません。

来週、差し替えて追加しておきます

(かぶっていた分は、復習用に使ってください、壁に貼っておくとか)。

マンガは新しく描きましたが、ちょっとトレースが多いので、これからはオリジナルキャラを少しずつ勉強しようと思います。

 

(「返事」明日につづく)

山川教科書P21 欄外 『三国志』の一つである『魏書』の東夷伝倭人の条、『三国志』は紀元3世紀に普の陳寿によって編纂された。

のところを読んでおきましょう!


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売込商・取引商とか出るよ

Mさん

江戸時代から明治時代の流れが整理できてよかったですね。

教科書の本文・欄外などからいろいろ追加しておきましょう。

 

山川の教科書P252

越前藩主松平慶永

薩摩藩島津斉彬

宇和島愛媛県)藩主伊達宗城

伊達政宗と関係があります)

 

横浜開港後、下田は閉鎖

1867年にようやく開講の勅許を得た兵庫も、実際には現在の神戸となった

 

P253

居留地、日本商人(売込商・取引商)との間で銀貨を用いて…

1866年から輸入超過

★グラフが出ます

 

井伊直弼がスミス&ウェッソンのピストルで撃たれてるぞ!


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早稲田大学 縄文時代…20〜30人ほどの集団

早稲田の正誤問題では、数字をウソ言ってくるので、教科書の数字が出てきたら、印をつけておきましょう。

 

【例】その昔、出題されたやつね↓

 

山川の教科書 P10

旧石器時代の集団は10人前後

 

山川の教科書 P14

縄文時代…竪穴住居4〜6軒程度の世帯からなる20〜30人ほどの集団

 

ここを読んでいなかったら永遠にわからん

(誰も読まんところ)。

 

Iさん

政体書の三権分立はずっと名前を変えながら現在まで残っています。

山川教科書p261欄外には、「太政官における立法と行政との区別は明瞭ではなく」とあるように、まだはっきりと別れていません。

二官六省制になり、まだモヤモヤしていて、その後、廃藩置県後に太政官三院制(右院・正院・左院)になりました。

正院は行政、左院は立法で、右院はあんまり意味がありませんでした。

それから、だんだんと、整備されていって(教科書P263参照)、P283の大日本帝国憲法で、帝国議会(立法)・内閣(行政)・裁判所(司法)がしっかりとできました。

 

やっぱり、法律がとても大切なので、P285の刑法、刑事訴訟法民法民事訴訟法、商法、(修正)民法、(修正)商法などの表の内容も覚えておきましょう。

テーマ史でいうと、法制史というものです。

 

明治民法(新民法とも言う)もよく出ます。

第七百四十九条

家族ハ戸主ノ意ニ反シテ其居所ヲ定ムルコトヲ得ズ

P285の史料をよく読んでおきましょう。

 

Tさん

山川の教科書P263

中央管制表がよく出ます。

変化するところをよく見ておきましょう。

左院→元老院帝国議会

 

↓1881ヤバい農商務省

工部省(1870)→逓信省(ていしんしょう)=通信ってこと

農商務省農商務省逓信省

★工部省がなくなっています。

 

兵部省陸軍省海軍省

これもよく出ます。

開拓使もなくなってるんですよね。

 


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