教科書の
猿人→原人→旧人→新人
という図があります。
まえに、
青山学院大学で、
が出てました。
それはさておいて、
あの図をみると、なんか猿人→原人→旧人→新人って進化したみたいに見えますね。
そうじゃないんですよね。
いろんな人類がいたけど、
ホモ=サピエンスだけ生き残って、今の私たちが全部ホモ=サピエンスだという話なんですね。
ネアンデルタール人がホモ=サピエンスに進化したわけではないのです。
なんか、図だと緑の線と黄色い線でわけてあるから、それを微妙に説明しているのだと思うんですが、
ネアンデルタール人は全部滅んで、ホモ=サピエンスが生き残っていて、今、一種類の人類しかいないという意味で図を見ましょう。
ネアンデルタール人とホモ=サピエンスはつながってないのですね。
山川出版社『日本史探求』P6では、注釈にこう書いてあります。
「これら各種の人類は、一直線に進化したのではないことに注意をする必要がある」
ネアンデルタール人とホモ=サピエンスは一時期まで交配できたので、現代でもネアンデルタール人の遺伝子を持っている人はいます。
でも、基本的にネアンデルタール人は滅亡
ホモ=サピエンスの勝利
ということになりました。
ネアンデルタール人とホモ=サピエンスはバトルしていたようで、最初は、ネアンデルタール人が勝っていたそうです。
ところが、ホモ=サピエンスの思考の仕方が変化したらしいです。
このあたりは諸説ありますが、『サピエンス全史』(河出書房新社、ハラリ著)によると、
ネアンデルタール人は、戦いが終わると、それで休むらしいのですが、
ホモ=サピエンスは、「もしかしたら敵が攻めてくるんじゃないか?」とか、「あいつらを全滅させておかないとこっちがヤバいぞ」とかゴチャゴチャ考えるようになったそうです。
それで、ホモ=サピエンスの社会集団の結束が大きくなってきて、ネアンデルタール人は滅ぼされたようです。
※『サピエンス全史』では、ホモ=サピエンスが信じ切っていることを、「虚構」と呼んでいます。
その他は、まだ遺跡の発掘中でいろんなことがわかってきているらしいですが、ホモ=サピエンス以外にも人類がたくさんいたんですけど、なぜかホモ=サピエンスが移住したところで、その他の人類が滅亡しているのです。
これは、文化的にゆったりとホモ=サピエンスに入れ替わったという説と
ホモ=サピエンスがいつも他の人類を攻撃して滅ぼしていたという説があります(こっちの説のほうが本当っぽい気がする)。
こう考えると、世界史と今の時代を考えてみるに、
人類が戦争ばっかりやっていて、今は核戦争の危機にさらされていますが、
ホモ=サピエンスだからしょうがないのかもしれません。
大学に入って、
時間があったらこれを読みましょう↓