東南アジアには 16 世紀以降、ポルトガルやスペイン・オランダ・イギリスなどヨーロッパの勢力が進出し、東アジアからインド洋にかけての悔域でおこなわれたアジア域内貿易のち中継地として栄えた。
なかでもタイのアユタヤ朝は、国際貿易からの利益を財政的な基盤とする典型的な港市国家であった。
オランダ東インド会社はマルク(モルッカ)諸島の香辛料を独占的に入手したほか、日本などアジア各地に商館を設置し、アジア域内貿易から利益を得た。
また、スペインが拠点をおいたマニラはメキシコのアカプルコと大型帆船であるガレオン船によって結ばれ、銀の一部はマニラ経由で中国に流入した。
(山川出版社『歴史総合』p25より)